カロリーが気になるけどアイスを食べたい!
2012/04/12 掲載
日本アイスクリーム協会のホームページによると、日本人1人当たりの1年間のアイスクリーム消費量は23カ国中12位で、なんと6.26リットル!(1位はアメリカ)だそうです。
おいしくて、癒されるアイスですが、やっぱりダイエット中はカロリーが気になりますよね・・・そこで今回は、ダイエット中でのアイスの選び方のポイントや、アイスの栄養についてご紹介します^^
アイスにもいろいろある!?
アイスはその成分によって何種類かに分類されます。
アイスのパッケージに表記されている成分表示に注目したことありますか?『種類別』というところをみてみると、表1の分類名のいずれかが表記されています。
これがアイスの正確な分類名です。分類方法は、乳等省令で決められていて、ポ イントは乳脂肪分をどのくらい含んでいるか?です。
乳脂肪の割合はアイスクリーム>ラクトアイス>アイスミルクとなり、それ以下のものは食品衛生法に基づ き氷菓と表記されます。牛乳は普通脂肪のものと低脂肪のものを比べると、普通脂肪の方がまろやかな口あたりですよね?
アイスも牛乳を使用したものがほとんどですから(最近は豆乳のアイスも出ていますが!)乳脂肪が多いアイスクリームはまろやかでリッチな口当たりです。ジェラートは乳脂肪の含量からアイスミ ルクに分類されますが、空気含量が少なく密度が高いため、アイスクリームのように濃厚でなめらかなのです。
ダイエット中にアイスを食べたいときは何を選べばいいの?
ダイエット中でもどうしてもアイスが食べたくなるときってありますよね~。そんなときに、少しでもカロリーを抑えるポイントをご紹介します。
アイスの種類を決定する乳脂肪含量が低いものを選べばカロリーが抑えられると思いがちですが、実はアイスに含まれる脂肪は牛乳由来の乳脂肪だけではないのです!アイスクリームは乳脂肪以外の使用を禁止されていますが、そのほかは、さらに植物性油脂が加えられていることが多いのです。そのため同じ量で比べた場合、アイスクリームよりもラクトアイスやアイスミルクはカロリーが高く(表2)、安価で、一個の量がたっぷり!!ということが多くためアイスクリームよ りもかなりカロリーが高いなんてことにもなりかねません・・・。
それに対して氷菓(シャーベット)は低脂肪で低カロリーなものが多く、最もダイエット向き なのです!!
・・・とはいっても、牛乳系が食べたーい!という人はジェラートがおすすめです。ジェラートはアイスミルクですが、植物性油脂が添加されてい ないものが多く、比較的低カロリーです。(フルーツ系ならより低カロリーです)
また、アイスを選ぶときは、成分表示があるものはチェックして、エネルギー・脂肪が少ないものを選びましょう。また、アイスクリームショップでどうしても 2種類食べたいときは、牛乳系2種類よりも牛乳系とシャーベットを組み合わせることで、カロリーダウンできますよ。市販品では、ファミリーパックなら少な い量で小分けされていますよね!(ついついもうひとつ食べないように気をつけてください・・・)
アイスクリームで骨粗鬆症予防!?
骨粗鬆症とは、骨の強度の低下が特徴的な骨の疾患で、骨の内部がスカスカになってしまうなどによって骨折しやすくなる疾患です。
日本における骨 粗鬆症患者は1000万人と推定されおり、男性よりも女性で多く発症します。骨粗鬆症予防のために重要な栄養素はカルシウムなのですが、日本人にとってカ ルシウムは食習慣的に摂取しにくい栄養素です。
つまり、カルシウムを多く含む食品を意識的に食べることが大切なのです。カルシウムを多く含む食品として牛乳が挙げられますが、牛乳由来のカルシウムは魚 や野菜由来のカルシウムと比較して吸収率が高いことで知られています。そこで、原料が牛乳のアイスと他のお菓子のカルシウム含量を比較してみると(図 1)、アイスのカルシウム含量は多いことがわかります。
もちろん、アイスクリームだけでは1日に摂取すべきカルシウム量を補うことはできませんが、せっかくお菓子を食べるなら、おいしさだけでなく栄 養も摂れるものがいいですよね。カルシウムを摂っていることで、ダイエット中なのにアイスを食べてしまった罪悪感から開放されて、癒しのアイスタイムにな りますように☆
私はこのコラムを書き上げたごほうびに、アイスを食べようと思います(^^)/