ストレッチでアンチエイジング?

2014/11/11 掲載

 整体やマッサージ店に続き、最近目にすることの増えたお店と言えば、ストレッチ専門店。

芸能人やモデルさんが通う高級店もあれば、お手頃価格のお店もあり、とても流行っているようです。

確かに、整体やマッサージよりもオシャレ感がありながら、スポーツクラブとは違って自分はあまり頑張らなくてもOK、しかも短時間で済むなら、常に忙しくお疲れ気味な現代人にピッタリの健康スポットと言えますね。

 

ですが、ストレッチって具体的にどんなメリットがあるかご存知ですか?

今回は、ストレッチの健康効果について、ご紹介します。

1.柔軟性の維持向上

ストレッチを行うと、伸ばされている部位の筋線維を始め、筋腱移行部やコラーゲン線維を中心とした結合組織にも刺激が加わり、 それらが少しずつ柔らかく変化します。

ストレッチを継続することで、その周辺の関節の可動域を広げることができ、その結果、からだの柔軟性が向上するのです。

あまりからだを動かさない生活をしていると、年々柔軟性は低下しやすいもの。

高齢期の方は転倒による怪我や関節の可動域が制限されるリスクが高まりますし、若い方でも普段の姿勢や歩き方で年齢より老けて見えてしまうなど、柔軟性の低下は健康面でのデメリットがあります。

反対に、柔軟性の高いからだをキープすることは、しなやかな動きで若々しい印象を周囲に与えることもできるのです。

 

2.血行の改善

ストレッチは、筋肉だけでなくその周辺の血管にも伸縮・圧迫などの刺激を与え、血行を良くします。

血行が良くなると、体内の酸素や栄養素の運搬が普段よりスムーズになるため、冷えの改善や疲労回復に役立ちます。

また運動後の場合は、筋肉中の疲労物質の代謝も効率よく行われ、疲れが残りにくくなるというメリットもあります。

日頃からストレッチを行う習慣があれば、体内の老廃物も溜まりにくくなり、むくみやセルライトの予防効果も期待できます。

 

3.リラクゼーション効果

通常、運動は交感神経を刺激するため興奮作用があるものです。

ですが、ストレッチやヨガなどの全身の筋肉をゆっくりと伸ばす運動では、副交感神経が優位な状態となるためリラクゼーション効果があるとされています。

実際に前頭葉でのα派の増加や心拍数の低下などが確認されたデータもあるため、イライラしたり眠れない時には、ストレッチをしてみると良いでしょう。ストレスで食欲が高まってしまっているという方にも、ストレッチはおすすめのダイエット法と言えますね。

 

ただし、このリラクゼーション効果はトレーナーさんに身をゆだねるタイプでは得にくいようです。この効果を目的にする場合は、ご自宅など落ち着ける環境の中でのセルフストレッチをぜひお試しください。

 

4.姿勢の改善

姿勢は、筋肉量が減少したりからだの柔軟性が低下することにより、年齢とともに悪くなりやすいものです。

ですが、姿勢に関わる筋肉を意識的にストレッチすることで、若々しい姿勢をキープすることも可能なのです。

姿勢に関わる筋肉は、主に肩まわり、太腿の前側、膝の後ろ側の3カ所です。

肩まわしやアキレス腱伸ばし、前屈などのちょっとしたストレッチで、普段の姿勢を少しずつ良くすることも可能ですので、ぜひ今日から実践してみてください。

 

ちなみに、効果的なストレッチのコツは、深呼吸をしながらゆっくり行うこと。

最低でも7秒以上、時間のある時は30秒程度かけて伸ばすことで、からだを芯からほぐすことができると言われています。

 

また、痛みや違和感のある部位は、ストレッチを控えておきましょう。

ただし筋肉痛や疲労感であれば、血流を促すことで回復を早めることができるので、軽めのストレッチはおすすめです。

 

 

いかがでしたか?

ストレッチの運動強度は2.5メッツと低く、有酸素運動や筋トレほど健康のための運動として推奨されていないのが現状ですが、エネルギー消費や健康面で全く効果がないわけではありません。

例えば体重50kgの方の場合、30分のストレッチでも60kcal消費することができます。これはオレンジジュース150m分に相当しますし、3ヵ月間毎日続ければ1kgの脂肪が燃焼できてしまいます。

消費運動や外出がおっくうな時は、まずはストレッチから始めてみましょう。 昔より硬くなった、このお肉がなかったらもっと柔らかいはず!など、さまざまな気付きがあるはずです。

 

参考文献:e-ヘルスネット ストレッチングの効果

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