マクロビオティックはダイエットに良いの?
2012/04/11 掲載
ご質問
マクロビオティックという言葉をよく耳にしますが、どのようなものですか? ダイエットに効果があるんですか? |
海外のカリスマアーティストやハリウッド俳優が取り入れていることでも最近話題のマクロビオティック。
健康食のひとつとして、注目されています。
マクロビオティックってどういう意味?
「macrobiotic」は「マクロ」と「ビオティック」を組み合わせた言葉。マクロは大きい長い、ビオティックは生きる技術を意味していますので、「長く生きるための技術」「長寿法」として古くから使われていたといわれています。
マクロビオティックの食事の特徴
現在のマクロビオティックは日本人の故・桜沢如一が確立し、国内外に広めたことで知られています。 日本古来の食養法と中国の陰陽論をもとにした生活スタイルで、食本主義、人類穀食動物論、身土不二、一物全体、陰陽調和などの独自の理論があります。
特に特徴的な人類穀食動物論、身土不二、一物全体についてお伝えします。
1)人類穀食動物論
人類は歯の構成から、穀類を中心とした食事に適している。食事の基本は穀類(玄米や雑穀など)と野菜、豆類、海藻類を組み合わせたものを食する。
2)身土不二
人類も植物もすべて生まれた環境と一体であるという考えから、なるべく自分の住む土地でとれたもの、旬の時期に収穫されるもの、自然に栽培されるものを食べることが体に良いとされる理論。
旬の食材は栄養価が高く、地域で採れた食材を食べることは輸送での栄養素の損失も少ないなど多くのメリットがあります。
3)一物全体
文字通り、食物の全体を食べましょうという意味です。
たとえば、お米であれば、精白していない玄米を、野菜も皮や根など全体を食べることで、生命力あふれる食物をまるごと取り入れられると考えられています。
調理や精製で取り除かれる「ぬか」「皮」は現在の私たちに不足しがちな栄養素である、「食物繊維」「ミネラル」の宝庫。丸ごと調理することで、エコにもつながりますね。
ダイエットには効果があるの?
玄米や精白していない穀物、野菜や豆類、海藻を主体とした食事は、自然と噛む回数が多くなります。 消化を助けるためにも、マクロビオティックではよく噛んで食べることを提唱されています。 食物繊維の多い食品をよく噛んで食べることは、ダイエットにも非常に効果的です。
腹八分目で満足感があり、食べすぎを予防したり、血糖値の上昇を緩やかにすることから糖尿病の悪化予防にも効果が期待できそうです。
肉・魚・卵・乳製品を食べないという点は、栄養素の偏りなどの懸念される点がありますが、「なるべく地元の食材を食べる」「食べられる食材は全体を食べる」「精白した食材に偏りすぎない」など取り入てみましょう。