寒さが厳しい冬!汗をかかない運動でもダイエット効果はある?
2012/08/26 掲載
ご質問
寒い中運動していてもあまり汗をかかないのですが、ダイエット効果はありますか? |
寒さの厳しい季節、運動してもなかなか汗をかきにくいと
言うこともありますよね。
汗をかかないと運動量が不足しているように感じ、ダイエットの
効果がない気がしてしまうかもしれませんが、大丈夫!
同じ運動量なら汗の量が多くても少なくても消費するエネルギーは
変わりません。
汗のメカニズムを知って、冬の運動に活かしましょう!
汗をかくのはなぜ?
◆汗をかく仕組みとは?
汗は運動でからだが温まった時、その熱を冷ますために全身の汗腺から出てきます。
汗の量は、その時の気温や湿度、着ている衣類、汗腺の機能、体内の水分量、体型、自律神経の働きなど、
多くの要因が関係しています。
そのため、同じ運動をしても汗をかく時とかかない時があるのです。
また、同じ発汗量でも環境により感じ方が違ってきます。
例えば高温多湿で汗がなかなか蒸発しない場合、汗が皮膚に溜まりやすくなります。
反対に乾燥している時は汗が蒸発しやすいので、汗をかいたという感覚があまりないかもしれません。
運動で汗をかくと、多くのエネルギーを消費した気がしますが
汗の量にかかわらず、同じ運動量なら消費エネルギーは同じなのです。
◆水分補給を心がけましょう
汗の成分は体内の水分とミネラルです。
これらは血液中の血しょうという液体成分から作られ、
汗をかくと体内から水分が失われていくのです。
運動の前後や最中には、積極的に水分補給を行うように心がけましょう。
運動強度が強い場合や発汗量が多い場合などは、スポーツドリンクなどで
ミネラルの補給もできるものも取り入れられるとより安心です。
また、汗をかいたという自覚はなくても少しずつ水分が失われています。
日頃からしっかりと水分補給を行ないましょう。
体温の上昇からからだを守る
そしてもう一つ注目したいのは、汗腺の状態です。
人間のからだには約200~500万の汗腺があり、汗を出すことで
過度の体温上昇を防ぎ、暑さから生命を守るという大切な役割があります。
ところが、多くの現代人の汗腺は衰えがちな傾向にあります。
日頃の運動不足やエアコンの普及などで、体温調節のために
汗をかく必要が無くなり、汗腺の働きが極端に低下しているのです。
定期的な運動や毎晩の入浴習慣、夏はエアコンの使用を控え目にするなど
しっかりと汗をかき、汗腺の状態を改善しましょう。
また規則正しい生活のリズムや食生活を整えることも、発汗機能を司る自律神経系の働きを保つ上で大切です。
生活習慣全体から、適度にいい汗をかける健康なからだを作っていきましょう。
たくさん汗をかくと爽快感が得られ、「運動した!」と言う気持ちになりますが、
感じ方の違いによるもので、『汗をかく=痩せる』という訳ではありません。
寒さの厳しい季節は外でウォーキングなどの運動はちょっと・・、と敬遠したくなりますが、
運動を始めてしまえばからだは温まり、意外と快適なものです。
運動した分はしっかりと効果として表れますので、寒さにめげず是非続けましょう!