あなたの足は大丈夫?足の裏から健康になろう!
2012/04/12 掲載
ご質問
歩数イベントが始まりゴールとダイエットを目標に、歩数計と一緒に歩き始めました!そうしたら・・・。
太ももの筋肉痛だけでなく、足の裏がとても疲れる気がします。これは運動不足でしょうか?歩き方や立ち方に問題があるのでしょうか?
目標を持って歩くのは、とても良いことですね。
足裏には、足底筋といわれる筋肉があります。普段使っていないと、他の筋肉と同様にはったり、筋肉痛にもなります。
ですので、今回、頑張って歩いた後だけの痛みであれば、運動不足とも考えられます。痛みが続く時は、無理をしないこと、受診をおすすめします。今回は、普段、気にすることの少ない、足裏についてお伝えします。
【足底筋の働き】
歩く時に、足裏では「かかとで着地→体重支持・親指の方へ移動→親指の付け根の部位で地面をつかみ蹴る」といった「あお り」という動作が繰返されています。これらの動きは足裏を支える筋肉、足底筋に支えられ形成されたアーチによってスムーズに行われているからです。足底筋 が衰え、アーチが低下すると様々な障害を引き起こす原因となります。美しく、楽しく、ケガなく歩くには、腹筋、胸筋、大腿筋などの目につく大きな筋肉だけ ではなく、体を支える土台である足底筋を一緒に鍛えることをおすすめします。
足裏のアーチって何?
足裏には3つのアーチが形成されています。足の親指の付け根、小指の付け根、かかとの3点を結ぶ線で、弧を描いて膨らんでいます。この3点で身体の重心の バランスを支えているのです。皆さんが知っている「土踏まず」は親指からかかとにかけての縦のアーチになります。
アーチの役割
歩行の推進、体重を支える働きの他、歩行・ランニング・ジャンプで、着地した際の衝撃を吸収します。アーチが低下すると重心がぶれて体重を支えることも、 歩く事もままならなくなります。また足にかかる衝撃力が足全体に分散され、足関節、膝関節、股関節の傷害を招くこともあります。
アーチの低下の原因
運動不足により足底筋が衰える、体重過多、足(アーチ)に合わない靴の影響など
アーチの低下による足のトラブル
開張足・・・かかとから小指への横アーチが低下し平になってしまった状態。体重がかかっても指が地面を捉えられず、歩行の際に足指を使うことができなくな ります。この状態によって通常の歩き方が出来なくなる為、足腰に余計な負担がかかり、疲れや痛みの原因になることもあります。アーチが低下することで支え がなくなり親指が内側に入りやすくなるため、外反母趾の原因にもなります。
偏平足・・・土踏まずのアーチが低下した状態。偏平足により足への負担は大きくなり足底筋膜炎、疲労骨折、アキレス腱炎を引き起こす原因にもなります。
足底筋を鍛えよう!
おすすめ1)タオルギャザー(タオル運動)
タオルを床に置き、足の指を使って、
タオルを手前に手繰り寄せる。
おすすめ2)足指ジャンケン
足指でグー・チョキ・パーを繰り返す
※足指ジャンケンをするのも足底筋と
足指のトレーニングになります。
継続することで動かなかった指も
大きく動くようになります。
入浴中や入浴後など血行がよくなった時に行うと、足指は動かしやすくなります。 場所をとらず手軽にできますので仕事の休憩中やテレビのCMの合間などに足の指先を動かしてみてはいかがでしょうか。 また歩く時には、是非足裏も意識してみて下さいね。