健康な髪のために必要なこと

2012/08/28 掲載

からだの健康と同じように、髪の毛の健康にも気を遣っていますか?
実は、髪の毛もしっかりとしたからだの一部です。
健康な髪を保つためには、どのような食生活がよいのでしょうか。
今回は美しく健康な髪のために必要なことをお伝えします。
 

髪の毛もからだの一部

髪の毛は、爪と同じように肌の角層が変化してできたものです。
ですが、肌と違うのは、死んだ細胞が集まってできているというところです。
そのため、髪は伸びている間はそのままで、修復する機能がないため、一度傷めると自然には元に戻りません
また、痛みなどの感覚もないので、気づかないうちに負担をかけてしまいがちです。
では、どうしたら美しく健康な髪を保つことができるのでしょうか。
答えは、内と外の両方から手入れをすることです。

それでは、それぞれのポイントをみていきましょう。
 

内からのポイント

髪の毛の主成分をご存じですか。1本の髪の毛は、3つの層からできています。
そして、すべての層の主成分はケラチンという「たんぱく質」で約90%を占めます。
そのため、食べないダイエットや偏った食事では、たんぱく質不足により髪の毛の土台がないことになりますので、
髪のダメージはもとより抜け毛に悩まされてしまいます。
たんぱく質は、1日で体重1㎏あたり1~1.4gが必要です。
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品を中心にしっかりとりましょう。
次に、たんぱく質の他にはどのような栄養素が必要でしょうか。
バランスのとれた食事であることが何よりも大切なのですが、たんぱく質の次には、亜鉛も大切な栄養素です。
亜鉛には、たんぱく質を髪の毛に変えさせる補酵素としての働きがあります。
ただし、ミネラルの亜鉛は体内への吸収が悪いため、吸収を良くするためにクエン酸ビタミンC
一緒にとることをおすすめします。
その他、たんぱく質の結合を強くする、髪の毛の新陳代謝のサイクルを整えるビタミンB群と、
ビタミンB群の仲間で髪の毛を美しくサラサラにするパントテン酸があります。
 

 

髪に必要な栄養素を多く含む食品

たんぱく質

肉 魚 卵 大豆製品 乳製品

亜鉛 

凍り豆腐 納豆 煮干し 牡蠣 干しエビ しじみ 豚レバー 
赤身牛肉 ラム肉 海苔 切干大根 そら豆 かぼちゃの種   

クエン酸

ミカンなどの柑橘類 梅干し パイナップル もも いちご キウイフルーツ

ビタミンC

いちご メロン 柿 レモン グレープフルーツ ゴーヤ トマト 
ブロッコリー じゃがいも ほうれん草 ピーマン カリフラワー 
小松菜 キャベツ パセリ のり 

牡蠣 ごま 大豆 空豆 あずき いんげん 煮干し 鶏卵 ソバ粉

ビタミンB群

豚肉 レバー まぐろ たらこ さば うなぎ しじみ あさり 納豆 
牛乳 グリンピース まいたけ にんにく

パントテン酸

納豆 うなぎ たらこ レバー 卵 鶏ささみ 
モロヘイヤ アボカド 抹茶 アマランサス 

 

 

外からのポイント

食事での栄養をしっかりとった後は、頭皮のマッサージをしましょう。               
頭皮を「ほぐす、押す、引き上げる、軽くたたく」などの一連のマッサージを行うことにより、
頭皮の血液の循環が良くなり、毛根に栄養を多く供給することができます
そうすることで、髪の毛のハリ・コシが高くなります
また、頭皮マッサージは、入浴の際に行うとより効果的です。

「頭皮マッサージ方法」
1.指の腹を使い、頭頂部を押し開きます。5本の指を揃えて、頭頂部の中央に置き、生え際に向かって、
  周辺3か所程度を5~10秒間押していきます。
2.指を開き、指の腹を使って生え際から頭頂部へ向かって頭皮を持ち上げます。手は、櫛のようなイメージです。
  10回程度繰り返します。
3.耳の上の出っ張っているところ(ハチ)の周辺を手の平全体で押さえます。軽く頭を圧迫する感覚です。
  5~10秒程度を10回繰り返します。


髪の毛は、夏は紫外線によるダメージを受け、冬は乾燥によるダメージを受けています。
常にこのようなダメージと隣り合わせの髪の毛を、美しく健康に保つためには、
内から髪の毛に必要な栄養素を食事でしっかり取り入れ、
外からも頭皮のケアで毛根への栄養をたっぷり補給する、内外のポイントが大切です。
毎日の生活で意識してみましょう。

 

※本コラムに記載されている情報は掲載日時点のものです。このため、時間の経過あるいは後発的なさまざまな事象によって、内容が予告なしに変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。