ネイルサロンに通う前に知っておきたい!爪の健康
2014/10/28 掲載
女性だけでなく男性専用のネイルサロンも多くオープンしているようですね。
日々のジブン磨きにネイルケアを取り入れていらっしゃるかたも多いでしょう。美しくて清潔感のある爪は自分にも自信を与えてくれますよね!
今回は爪のケアをしている方も、忙しくてなかなか自分の爪を見る機会もないという方へも、第2の皮膚、爪の健康についてご紹介します。
爪って何からできてるの?
爪は髪の毛と同様に、皮膚の一部で、ケラチンというたんぱく質がその主成分。健康な人の手の爪は1日に約0.1mm伸びます。ですから爪が2cm位の方は200日位で全て新しい爪になる計算ですね。
爪はすぐに伸びるイメージがありますが、意外と長いお付き合いです。
爪の役割は外部刺激から指先を守るだけでなく、物をつかんだり、スムーズに歩くのも爪があるおかげです。
■爪の状態をチェックしてみよう
爪の成分であるたんぱく質の不足だけでなく、さまざまな栄養素の不足は爪の状態に現れます。爪は体の中では末端に位置している事もあり、栄養補給が十分されにくいとも言われています。
健康な状態の爪は毛細血管の色が透けて見える為、薄いピンク色をしています。
●色でチェック●
いつもと違う色 |
考えられる原因や病気 |
白っぽい |
貧血、爪甲剥離症、糖尿病のコントロール不良、マニキュアや除光液による刺激など |
黄色っぽい |
爪白癬などの水虫、カンジダ、内臓疾患など |
赤い |
多血症、心筋梗塞、脳血栓 |
緑色っぽい |
緑膿菌の感染 |
赤黒い |
肝臓疾患、ホルモン異常 |
※これらの状態は個人で判断せず、いつもと違う状態の場合は皮膚科を受診しましょう
●形でチェック●
いつもと違う形 |
考えられる原因や病気 |
二枚爪 |
乾燥、外部からの衝撃など |
スプーンネイル |
貧血 |
縦線が入る |
加齢、過度のストレス、過労 |
横線が入る |
外部からの衝撃、薬品などの刺激 |
※爪の病気やその他の疾患が気になる方はその治療が最優先ですが、日々のケアや栄養の摂り方の工夫で爪のトラブルを予防する事も可能です。
【爪のケアで、気をつけたい事】
1)深爪をしない
爪を切るときは指先から1mm位長めに切るようにしましょう。深爪は巻き爪や陥入爪の原因になります。
2)ネイルアートはケア&時々爪を休ませながら楽しむ。
爪自体をふさぐ事は大きな問題ではないのですが、リムーバーに含まれるアセトンは爪の油分を奪い乾燥させてしまいます。リムーバーを使った後はクリームなどでしっかりケアしましょう。
また、爪の形をやすりで整えるファイリングも爪にダメージを与える一因になりますから爪の再生を促すよう時々は休ませながら楽しむ事も大切です。
●爪の健康を保つ栄養とは?●
栄養素 |
多く含む食品 |
はたらき |
たんぱく質 |
魚介類・肉類・卵・乳製品・大豆製品など |
丈夫な爪をつくる原料 |
ビタミンA |
レバー、うなぎ、かぼちゃ、にんじんなど |
粘膜の健康を保つ |
鉄 |
レバー、ひじき、ほうれん草など |
貧血を予防、改善しスプーンネイルを改善 |
亜鉛 |
カキ、高野豆腐、牛もも肉エビ、しじみなど |
細胞組織の再生に必須 |
ビタミンB群 |
豚肉、レバー、まぐろ、うなぎ、しじみ、あさり、納豆、牛乳、グリンピース にんにく、たまごなど |
新陳代謝を活発にして、爪の再生を促す |
いかがでしたか?
指先って、意外と見られる機会は多いかも?!健康的な爪で好印象を与える為にも、セルフチェック&セルフケアをお忘れなく。
爪・髪・肌はすべて皮膚組織から成り立つモノ。栄養摂取や生活習慣の注意点でも共通する事が多いので、まとめて取り組むと更に効果が期待できるでしょう。美肌・美髪・美爪を目指しましょう。
参考文献・参考webサイト
見てわかる!栄養の図解時点 PHP研究所
武田薬品工業 http://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=tsume_te
全薬工業 http://www.zenyaku.co.jp/k-1ban/clip/nail/page05.html
ノバルティスファーマ http://www.tsumenet.com/column/01.html