明朝から役立つ!朝食に食物繊維を摂る4+αのメリット
2015/02/24 掲載
朝食の重要性や朝活前の食事のおすすめについては、これまでもご紹介してきました。
詳細はコチラ⇒ダイエット中の席朝族におすすめ!コンビニで朝食を選ぶコツ
また、野菜から食べる事の重要性や効果についても最近注目されており、「ベジファースト」
「食べ順ダイエット」などはチャレンジしているという方もいる事でしょう。
今回は朝食の食べ方によって1日の血糖値が変わるというお話です。
食物繊維たっぷりの食事 4つのメリット
食物繊維をたっぷり含む食事をした場合、食後の血糖の急上昇を防げることやインスリン分泌量が
少なくて済むことが報告され、「ベジファースト」といわれる野菜から食べ始める順番を意識したダイエットが話題になりました。
また、朝食で野菜などの食物繊維を多く含む食事をした場合、
血糖値の上昇を抑える働きやインスリンの節約効果は昼食以降まで続くという、
セカンドミール効果も報告されています。
※セカンドミール効果とは?
GIの提唱者であるジェンキンス博士が1982年に発表した概念。
最初にとる食事(ファーストミール)が次にとった食事(セカンドミール) の後の
血糖値に影響を及ぼすことを「セカンドミール効果」と定義し、提唱しています。
これらを含めて考えると、忙しい朝でも、どんな形であれ、野菜や食物繊維を多く含む
(きのこ、海藻、精製していない穀類)食品を食べる事は1日の血糖値を安定させる効果があると言えそうです。
これはインスリンを節約する効果につながり、血糖値が気になる方だけでなく、肥満やダイエットを心がける方にとっても有効な方法です。
また、食後の血糖値や1日の中での血糖値のアップダウン(グルコーススパイク)が動脈硬化との関連が深いという研究結果もあり、野菜から先に食べる事は無理なく続けられ、多くの良い効果が期待されています。
忙しい朝にサラダなんて無理!という方は、きゅうり丸かじりやミニトマト、それも無理な方は野菜ジュースでもOKです。
まずは朝食に野菜をプラス、そして野菜から食べましょう。
朝食を家で摂った場合のメリット
食事をすることで血糖値が上昇しますが、食後に筋肉を動かすことで上昇した血糖を筋肉に直接取り込んで、
血糖値は降下します。
朝食後も同様で「通勤で駅まで歩く」「駅で階段を利用する」「駐車場から会社まで速歩きする」などの通勤の場面でも
軽い運動に相当する生活活動は、食後の血糖値の低下が期待できます。
これらを組み合わせて考えてみると、会社に着いてから食事をするよりも
なるべく自宅で食べる、そして、野菜をプラスして食べたり、きのこや海藻、玄米や
全粒粉のパンなど意識すると朝食がもっとヘルシーになると言えそうです。
もちろん、今、朝食を食べていない人はオフィスに着いてからの席朝もOK、野菜をプラスしましょう。
食べる場所、時間、内容、順番いろいろありますが、まずはできそうなところの改善からトライしてみてくださいね。
参考:http://www.osakafu-u.ac.jp/info/publicity/release/2012/20120710.html
糖尿病管理に携わるすべての人のためのセミナー糖尿病アドバイス 田中 逸(日本医事新報社)
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020326.php