そろそろお疲れ・・・ 栄養ドリンクの中身(後編)
2012/03/29 掲載
栄養ドリンクを飲むときの注意事項
さて、前回のコラムで成分に沿って詳しく紹介した、困った時に頼りになるドリンクですが、やはり自然な食事とは違います。
いつでもどこでもグイグイ飲んじゃう・・・というのはあまり望ましくありません。
「効いた!」感を実感させるカフェインは採りすぎが心配な成分ですし、ビタミンBやアミノ酸やミネラルも本当は食事からシッカリ採っていただきたい成分です。
でも、そうは言っても大変な状況の時にバランスの良い食事とゆっくり休息なんて無理!なことはよくわかります!
そんなこと言っていられない苦しい状況の時の一時的なお助け役としては確かに有効なものがありますので、その性質を理解して上手に利用しましょう。
では飲む時、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
成分の中でも触れましたがドリンク剤に含まれるカフェインは採りすぎに注意が必要で依存性も問題になります。
○1日に決められた摂取量を守る。
(たくさん飲めばいいってものではありません。「摂取量」が明記されている場合は守りましょう。飲みすぎないように!)
そしてドリンク剤には少量のアルコールが含まれていることもあるのですが、このアルコールと前述のカフェインは他の薬の作用に影響を与えてしまうことがあります。特に風邪薬や気管支拡張剤、睡眠薬や血糖下降剤(糖尿病治療薬)との飲み合わせには注意が必要です。
○他に何かお薬を飲んでいる時はお医者様に相談すること。
(最近ではカフェインやアルコールが入っていないドリンクもたくさん出ていますのでそういったことが明記されているタイプを選ぶのも良いでしょう。)
栄養ドリンクの選び方ヒント
コンビニでも手軽に買えるようになった栄養ドリンク。最近では本当にたくさんの種類のドリンクが出回っています。選ぶのにも迷うほどですよね。ではドリンクに頼りたい状況の時、どんな風に選べば良いのかちょっとしたヒントを挙げてみました。
<成分に注目して>
1.カフェインの採りすぎが心配だったり、風邪で薬と一緒に併用したいというような状況ならカフェイン、アルコールが入っていないものを選ぶ。(カフェイン・アルコール無しで、ビタミンやミネラル、アミノ酸中心に作られているドリンクもたくさん出ています。)
2.お酒の飲みすぎやメタボが心配な方は「タウリン」が含まれているものを選ぶ
3.女性の月経前後の体調不良時は貧血防止にも働く「鉄分(Fe)」の入ったものや、PMS(月経前症候群)の改善に良いとされる「ビタミンB6」の入ったものを選んでみる
4.スポーツ前後の栄養補給には疲労回復のビタミンB群やアミノ酸が豊富に含まれているものを選ぶ。
・・・というように含まれている成分や効能として書かれていることを良く見て自分の体調や目的に合ったものを選ぶようにしましょう。生薬成分について気になる方は薬局の薬剤師さんやお医者様に相談してアドバイスをもらうようにすると良いと思います。希少性が高い生薬が入っていて価格が高ければ自分にもよく効く!・・というわけではありませんので。
さて・・・忙しいみなさん、今日もお仕事や家事に奮闘されているかと思います。本当にお疲れさまです。そんなつらい時、「グイっと一本」に頼ってまでも、更に頑張ろうとされる健気な姿に本当に頭が下がります。その心意気こそが尊い!です。でもドリンクの覚醒作用なんかではなくて本当に身体を休めるために、たまには本当にゆっくりゆったり休んでくださいね。