薬膳料理で、人間本来の健康美を取り戻そう!
2012/03/29 掲載
医食同源の薬膳料理で、人間本来の健康美を取り戻そう!
薬膳料理というと、何か特別な難しい料理という概念があるかもしれませんが、実は親しみやすく、どこにでもある自然の食材をまるごと活用した料理なのです。起源は中国で、予防医学でもある帰経の効果がみられるそうです。帰経とは、食材がどの臓器に効果的かを示したもので、個々人の体質やその時の体調にそった食材を選択します。
カロリー計算を重視する料理とは違って、素材の特徴(味、性質、旬など)を最大限にいかしていく点が、薬膳料理の特徴です。
体を温める食材と冷ます食材
五つの味が重要
食材には、酸・苦・甘・辛・塩辛、という五つの味が存在します。これらは人間の五臓にはたらきかける重要な要素です。
帰経(食材がどの臓器に効果的かを示したもの。
心臓‥あずき・納豆・椎茸・スイカ・昆布・ハス等
肝臓‥にら・せり・しじみ・トマト・キウイ・いちご等
脾臓‥春菊・かぼちゃ・大豆・さんま・じゃが芋・レモン等
腎臓‥豚肉・ピータン・すっぽん・なまこ等
胃‥‥白菜・きゅうり・ほうれんそう・さとうきび等
肺‥‥キャベツ・びわ・小松菜・ピーマン・みかん等
大腸‥バナナ・いちじく・たけのこ・ゴーヤ等
小腸‥冬瓜・きゅうり・あずき等
人間にはもともと体調を整えるためのリズムが備わっています。暑い夏には汗をかき、体を冷やす食物を摂ることで熱をとり、冬は体を温める食物と、たっぷりの睡眠で春の活動期に備える、というように、季節に応じた過ごし方と、旬の食材の摂取が、健康的な体の維持につながっていきます。
健康に効果的といわれる高価な食材を取り寄せるのもいいですが、普段からこのような自然に順応した生活と旬の食材をできる範囲で取り入れて、是非、人間本来の健康美を取り戻してみてはいかがでしょうか。