料理上手は「一生ものの鍋」を持っている!鍋3種類を徹底比較!
2015/12/08 掲載
皆さんは「一生ものの鍋」をお持ちですか?
フライパンに比べ、鍋はしっかり手入れをすれば一生使えるものがたくさん存在します。
ただ、そのような物はちょっと値段の張るものが多いのも事実。
もし奮発して一生ものの鍋を買うのであれば、失敗はしたくないもの。
今回は、自分の用途に合った「一生ものの鍋」を見つけられるよう様々な角度から調べてみました。
大きさ
これは家族の人数などによって変わりますが、一般的なご家庭でしたら、
15cm、20cm、24cmの3種類があれば十分幅広い調理に対応できます。
★15cm鍋 (向いている料理)味噌汁、スープ、サッと煮る料理など
★20cm鍋 (向いている料理)煮物(筑前煮、肉じゃがなど)
★24cm鍋 (向いている料理)煮込み料理(シチュー、カレーなど)
素材
ステンレス多層構造鍋
ステンレスは熱伝導が悪く、火を当てるとその部分だけが熱くなるという欠点がありましたが、アルミニウムなどの熱伝導が良い金属と多層構造にして1枚の金属盤を作る技術が開発され、現在のステンレス多層構造鍋が誕生しました。
このような構造から、極めて高い熱伝導がこの鍋の最大の特徴。
基本的に料理は中火~弱火で行います。まんべんなく熱が伝わり、保温性にも優れているため揚げ物も少ない油で揚げることができますし、煮込み料理も比較的短時間で柔らかく仕上げることができます。
蓋が密着するものはそのまま無水料理に使えて、食材の栄養が流れ出ることがないというメリットもあります。
圧力鍋
なんといっても圧力をかけることで、高温調理ができること。早く熱が入ることで、調理時間が短縮できるため省エネ、消費電力削減、Co2排出削減など環境にも財布にも優しいのが特徴です。
また、圧力を上げることで素材の旨味が引き出され、美味しく仕上がります。
普通の鍋とは違うので、入れてはいけないものや注意事項が多いので、しっかり取り扱説明書を読む必要があります。
鋳物ホーロー鍋
熱の伝わりにムラがなく、ゆっくりなので、お料理もふっくら仕上がります。
長時間煮込んでも鍋ににおいが付かず、汚れも落としやすく、酸、塩分に強い耐久性を持っています。
蓋の重さを利用して少なめの煮汁で煮含めたり、蓋をしたまま余熱を利用して料理することも可能、
さらにはそのまま冷蔵庫保存も可能です。
ただ、鍋作りの過程は手作業がほとんどのため値段が高く、鍋自体の重量が重いこと、
傷や割れが入るとそこからサビたりすることがあることも特徴といえます。
いろいろ調べてみて、私の独断と偏見でそれぞれの特徴を★で表してみました。
|
ステンレス多層構造鍋 |
圧力鍋 |
鋳物ホーロー鍋 |
|
料理の幅広さ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
★★★★☆ |
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おしゃれさ |
★★★☆☆ |
★★★☆☆ |
★★★★★ |
|
重さ |
★★☆☆☆ |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
|
サイズ展開の多さ |
★★★★★ |
★★★☆☆ |
★★★★☆ |
|
手入れしやすさ |
★★★★☆ |
★★☆☆☆ |
★★★☆☆ |
|
手軽に使えるか? |
★★★★★ |
★★☆☆☆ |
★★★☆☆ |
|
省エネ度 |
★★☆☆☆ |
★★★★★ |
★★★☆☆ |
|
収納しやすさ |
★★★★☆ |
★★★☆☆ |
★★☆☆☆ |
ちなみに、私はこの中でステンレス多層構造鍋と圧力鍋を持っています。
ステンレス多層構造鍋は、16cm、18cm、20cmの深型鍋にバスケット付きの
スターターセットを買いました。
16cmは味噌汁やちょっとした揚げ物に。18cmは煮物などに。
20cmはバスケットをセットでき、麺茹でや蒸し料理をしたり、カレーなどを作るのに
ちょうどよいです。
使い始めて10年以上経ちますが焦げもすぐ落ちるので、今でも現役バリバリです!
圧力鍋は4.5Lの深型と2.5Lのスキレットのセットを買いました。
料理に合わせてサイズを使い分け、両方とも結構使っています。
何と言っても短時間で素材が柔らかくなったり、煮込むことができるのは、
とても便利で美味しくできます。
これに加えて、我が家では真空保温調理鍋が活躍しています。これは、普通の鍋と同じように調理鍋を使って調理し、火からおろして保温容器に入れておくだけで、じっくり火を通すことができます。火を使わないので放っておけて、煮崩れもありません。
できた料理を温かい状態で置いておけるのはとても便利。これも10年選手です。
これらの鍋で今は満足していますが、もし収納スペースとお金に余裕ができたら、次は鋳物ホーロー鍋を狙っています。
持っている人の話を聞くと、やはり料理が美味しくできるようなので。デザイン性といい憧れの一品です。
料理は見た目も大事!この鍋に入っているだけで美味しそうに見えますよね。
あまりキッチンで火を使いたくない夏は圧力鍋で短時間調理、煮込み料理の美味しい冬は鋳物ホーロー鍋でじっくりコトコト煮てそのままテーブルへ・・など季節で使い分けても良いですね。
どの鍋も一長一短があります。実際使っている人がいたら話を聞くのもよい方法。
上手に使い分けて美味しい料理をたくさん作ってくださいね!
(参考文献)
一般社団法人 日本琺瑯工業会 パンフレット
圧力なべってこんなナベ 圧力なべ協議会
台所道具の本 主婦の友社